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FIPFA World Cup 2017に参加して②


今回の報告では電動車椅子サッカーWorld Cupに帯同して苦労したことを報告します。

まず一つ目は、飛行機での移動でした。

国際線とアメリカでの国内線移動で感じた苦労は、電動車椅子の解体と組立作業、その作業中と飛行機搭乗までの慣れない車椅子に座る選手の負担とそれによる疲労、飛行機の中での姿勢保持でした。特に電動車椅子の解体と組立はいつも苦労します。もしネジをなくしたら、もし配線を断線したら、設定を間違うとプレーに影響がでるかもなど、プレッシャーと不安を感じます。実は、鹿児島空港→羽田空港の国内線で大事なネジを紛失するドジをしました...塩入さんすいません...



空港の車椅子で何とか機内のシートに座れば、次は長時間のフライトです。慣れない座席にずっと座っているとお尻や腰が痛くなりますので、こまめな姿勢の調整や横向きへの姿勢変換等を行いやり過ごします。今回のフライトは成田空港~ダラス空港まで約12時間半、ダラス空港~オーランド空港は約3時間と、色んな姿勢を取らないとやっていけません。クッションを入れたり、位置を動かしたり、体を前後左右へ倒してみたりと悪戦苦闘です。また機内の気圧がさがると低酸素状態になる恐れもあり、呼吸機能の管理も必要です。今回は、多田羅先生と阿部さんにしっかり管理していただき心強かったです。幸い代表選手に移動中体調を壊す選手はおらず本当に良かったです。

 

二つ目は、選手の一日の介助でした。

今回のWorld Cup中、ずっと早朝から夜遅くまでずっと動きっぱなしでした。大会会場から宿泊ホテルまでの長時間移動、大会会場での長時間拘束、朝食や夕食の確保の不便、入浴設備の不便、などで休息時間や色んな介助の時間も短くなりバタバタとなりました。特に塩入選手がケアの一環として大事する入浴が、自室のシャワールームの不便により、他室に借りることがあり時間調整が大変でした。また食事も希望にあったものが自由に手に入らず、選手のコンディションに影響を与えたかも知れません。時間に追われた介助で選手もリラックスできなかったかもしれません。時間短縮と介助料軽減のためにお手伝い下さった代表スタッフのお力添えがなければもっと大変になっていたかと思います。こころの底から感 謝、感謝です。恐らく選手の介助の問題は、重度障害を持つ障がい者もできるこのスポーツでは、今後も避けては通れないところかと思います。今回のように介助者の負担をスタッフでシェアしていくことが肝要と思いました。

 

三つ目は、自身の体調管理です。

今回も移動が大変で、特に空港内での長時間の待ち時間により疲労が蓄積しました。また自身初の時差ぼけになり眠気と格闘しながらの介助で塩入選手や代表スタッフへご迷惑をおかけしました。色々としていると真夜中になることも多く、寝不足の毎日で疲労が抜けないことも大変でした。やはりこのスポーツは選手が一番大事ですが、選手の最高のパフォーマンスを引き出すためには、介助者も同じように健全な状態でサポートしなければ選手に影響が出てしまいます。そのため自身の体調管理には苦心しました。暴飲暴食は避け、健康的に生活するよう心がけました。おかげで寝不足以外では、実は日本にいるより体調がよかったかも知れません...睡眠の質が本当に大切だと感じました。
 

このように頑張って臨んだ大会でしたが結果は、全体で5位!チーム一丸となって戦った結果ですので、良しとすべきでしょうが、個人的にはまだまだできると思った結果でした。しかし代表に鹿児島から選ばれた塩入選手と東選手が、チームの得点源となり活躍したことは、Nanchester.United 鹿児島に携わるものとして大変うれしく思いました。



頭二つ以上抜きんでていたフランスとアメリカに一泡吹かせられるよう、今後の日本代表に頑張って欲しいと思いました。また、地元のチームにこの経験を伝えて、次も代表選手が鹿児島から生まれるよう支援していきたいです!(宮﨑)