R7.11.29-30 第12回日本スポーツ理学療法学会学術大会参加報告
2025年11月29日〜30日に札幌市教育文化会館で開催された第12回日本スポーツ理学療法学会学術大会に、理学療法士2名で参加しました。上肢から下肢まで幅広い分野の発表が行われており、最新の知見を学ぶことができた大変有意義な学会でした。
学会では、AIを用いたマーカレスモーションキャプチャーに関する発表が多くみられました。これは、特別なマーカーを装着せずに動作を解析できる技術で、従来のマーカー式と比較して簡便に動作分析が行える点が特徴です。関節角度やCOPの変化をリアルタイムに近い形で可視化できるなど、動作分析分野における技術の進歩を強く実感しました。
「動きを数値化し、見える化する」という考え方そのものは、臨床でも十分に応用できると感じました。特にACL術後では、伸展モーメントの非対称性が筋力回復の遅れや再受傷リスクと関係することが報告されており、視覚的なバイオフィードバックを用いることで、より効果的な動作修正につながることを改めて確認しました。
今回の学会参加を通して、最新技術そのものだけでなく、「患者さんと動きを共有し、理解を深めること」の重要性を再認識しました。今後も、こうした学びを日々の診療に活かし、地域の皆さまに安心してリハビリに取り組んでいただける環境づくりに努めてまいります。
南
