R5.4.13-15 第52回日本脊椎脊髄病学会学術集会
第52回日本脊椎脊髄病学会学術集会に、井尻院長、田邊先生、手術室看護師の堀、私の4名で札幌コンベンションセンター及び札幌市産業振興センターで開催されました本学会に参加してきました。
本学術集会のテーマは『格致日新』-本質を見極め、脊椎脊髄外科の発展に邁進する-でした。「格致日新」の「格致」あるいは「格物致知」とは、しっかりと事物を観察しその道理や本質を理解するという自然科学の基本を説く言葉で、こうして日々向上していくという意味です。本学会は医師が中心の学会ではありますが、この言葉の意味は医師だけではなく看護師の立場としても心に残る言葉でした。私は当院で行われている、脊椎固定手術の演題を中心に口演に参加しました。演題の多くは医師の治療方法の選択やエビデンス、データーを使用した手術成績など医師が診断・治療の際様々な知識を駆使して診療にあたられていることを再度実感することができました。その中で、手術室看護師として診療の補助で何ができるのかと考えた時に私は、より手術が円滑にいくために、手術器具に関して今回の学術集会で得るものは何かないかと考えました。脊椎手術では非常の多くの手術器具がありますが、それでも難渋する場面があります。特に頸椎後方固定手術では腰椎後方固定手術と比べ繊細な手技に加え、術野が狭いことも多く、手術器具の工夫がより手術を円滑に進められるということを学びました。
今回、本学術集会に参加できたことは私にとって、さらなる成長するためのとても有意義な学会参加になりました。手術室という特殊な環境に置かれていると、日々の業務に追われ、私自身が成長できているのか不安になりますが、新たな知識や好奇心が駆り立てるものもあり、日々の活力にもなります。今後は自分自身のさらなる、機械出しとしての技術の向上・看護師としての成長に自分自身期待して業務に邁進していきたいと思いました。今回学会に参加するために、勤務調整をしていただいた、看護部長、師長、スタッフの皆さんに感謝申し上げます。
川西