当院に入院される皆様へー当院における新型コロナウイルス対策について

Ｒ２．４．１０．　霧島整形外科病院　院長　井㞍幸成

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、７都府県で緊急事態宣言が発令されました。鹿児島に最も影響のある福岡県も爆発的感染の兆しが見られます。今後、私たちの地域にも感染確認数が急増すると思われます。

当院では、手術目的で入院される患者様に対し今週から以下のような対策をとることに致しました。

Ａ．待機手術に対して以下の１～３がある人は入院を延期します。

１．２週間以内に、３７．５度以上の発熱があった

２．２週間以内に、強い倦怠感、咳鼻水咽頭痛があった

３．２週間以内に東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、愛知県、大阪府、兵庫県、福岡県、熊本県への往来、当地から帰鹿した人との接触がある

Ｂ．それ以外の方は、入院予定日に病院救急室で検温、採血（ＣＲＰ検査等）し、異常のない方のみリハビリ病棟（３Ｆ）に入院していただきます。

その後２週間、検温と感染兆候の観察をしながら、術前リハビリテーションを行い、術前日に改めて採血（ＣＲＰ検査等）を行い、正常の方のみ手術を行います。

新型コロナウイルス感染の無症状者や、初期の感染者の特異的な検査方法は確立していません。ＰＣＲ検査は保健所指導で限られた方にしか使用できません。また、それも偽陰性が３０％程度ありますし、検査日当日陰性でも翌日以降の感染がいつでも起こり得ますから、安心する材料にはなりません。従って当院では、臨床症状、採血検査（ＣＲＰやプロカルシトニンなど）、必要に応じて胸部ＣＴなどを行い、さらに術前２週間入院という経過観察期間を確保して、待機手術に対応していきます。もちろん、外来患者様、職員、出入りの業者の方々にも同レベルの予防的対策をとっています。

Ｃ．救急患者さんについては、上記Ａ１～３のある方は、呼吸器内科と整形外科の併設されている指定医療機関への紹介を行います。それ以外で、入院治療が必要と判断される患者様には、担当医が臨床症状、採血検査、必要に応じて胸部ＣＴなどを行い、術直後患者様のいないリハビリ病棟（３Ｆ）に入院していただきます。

新型コロナウイルスとの戦いは始まったばかりです。医療崩壊という最悪の場合も視野に入れつつも、できるだけの対策を講じ、知識と情報を共有し、おひとりおひとりの健康の維持と不安の解消のため、力を合わせてまいりましょう。

皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。