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新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。本年もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。
昨年始まった新型コロナウイルス禍は世界中を巻き込み社会を極度の委縮状態にしました。科学的な検討や冷静な対応は無視され、わが国においても政府とマスコミをあげてのパニック状態となっています。厚生科学審議会感染症部会(脇田隆字部会長)12月19日の答申を理由に、厚生労働省は2022年1月31日まで今回の新型コロナウイルスを指定感染症とする方針を決定しています。この指定が解除されなければ、パニックは継続します。もちろん経済は低迷し、不合理な差別は持続し、東京オリンピックなどは夢のまた夢です。地域住民の活気は削がれ、子供たちの未来に影を落とします。
COVID-19に対するワクチンが話題に上っています。日本政府はファイザー、モデルナ、アストラゼネカ社とワクチン供与の契約を締結しています。トランプ大統領がオペレーションワープスピードで完成したものです。
ファイザー社とモデルナ社のワクチンはmRNAワクチンです。ともに、COVID-19スパイクタンパク質全体(このウイルスがヒトの細胞内に侵入する際にACE-2というタンパクと結合することが必要ですが、この際にACE-2に認識される部分がスパイクタンパク)をカバーしたmRNAを脂質ナノ粒子に包んでカプセル化したものだそうです。アストラゼネカ社のワクチンはウイルスベクターワクチンです。チンパンジーのアデノウイルスにコロナウイルスのS蛋白質遺伝子mRNAを組み込んだものです。これらのワクチンはヒト細胞内に取り込まれたのち、抗原となるスパイクタンパクをヒト細胞内で作らせ、これによる免疫を惹起させることが目的です。
RNAやDNA遺伝子ワクチンはこれまで人に投与されたことはありません(動物にはあるようです)。ヒトの体の中で、予想できない結果を招く可能性は否定できません。自己免疫疾患の発症や生殖能力の異常などがささやかれています。私にはとても怖いことのように思われます。
一方、不活化ウイルスや組み換えたんぱくワクチンはインフルエンザワクチンなどで従来行われてきた技術です。厚生労働省のホームページによると、KMバイオロジクスと東大医科研/感染研/基盤研が不活化ワクチン(従来型ワクチン)を開発しているようです。早く完成し認可されてほしいと思います。
ここまで、ワクチンについて述べてきましたが、実はワクチンを接種してもCOVID-19には感染しますし、暴露するだけでPCRは陽性になります。やっぱり、指定感染症解除が一番です。
私はここ二カ月、テレビと新聞を止めました。一方で、風邪をひかない健康な体作りに精を出しています。風邪をひかない、PCR陽性者の濃厚接触者になってPCRを受けさせられないように生活する、このことに尽きると思います。
賢く、健康に、強かに、助け合って生きていきましょう。


令和三年元日    霧島整形外科院長   井㞍幸成