15-17日目
だんだん更新が遅れてきた宮崎です。
さて、ついに4週目の研修に入りました!
段々慣れてきたところですが、やっぱり少しずつ理解や知恵がついてくるとまたどんどん疑問がでてきて深みが出てきます。15日、16日目はいつもながら神経伝導速度の検査の見学でした。手根管症候群なのか、他の合併があるのか、はたまた腕神経叢の障害か、原因検索の組み立てが難しいです。限られた時間内で、しっかり答えを出すのは難しいですね!
Dr. Feinbergはどこの神経がどのような状態になっているか、徹底的に調べます。なぜそこまでするのでしょうか?それは、その神経症状が手術適応だった場合、予後予測、治療成績、手術のタイミング、等々がかかわってくるからです。また検査の多くはHand SurgeryのDr.より依頼が来るようです。15日目にHand Surgeryの外来での診察でしたが、事故後の腕神経叢の損傷の方や、下肢や上肢の神経移植の術後フォローアップがいらっしゃいました。患者さんたちは神経の移植がうまくいっているか、その結果で一喜一憂されてます。それもそのはず、人生かかってますからね。ただ、その検査後術と解釈が本当に難しい!これは神経内科のH先生にお願いしよう~!と、思う宮崎でした。しかし理学療法士として、理学所見から上肢に関しては、頸椎なのか、上肢なのかの判別を推論できるくらいにはならないといけないなと改めて感じました。
16日目は、朝の7:00からカンファレンスに参加しました。リハ科の専門医を目指す先生方(フェローと呼ぶそうです)が毎週火曜日にテーマに応じた症例検討や簡単な発表を行います。今回は、「脊椎への注射」でした。4名のフェローの先生方が、症例検討、注射のため の解剖学、注射薬剤の効果についてのレビューなどなど発表されていました。む、難しい・・・現在、脊椎への注射がトピックのようで、麻酔科の先生も出席され てdiscussionされていました。勉強になります!・・・もっと英語がわかればなぁ~
17日目は、Dr. Kirschnerの見学でした。自分の知識の不足ですが、大腿外側の感覚異常で痛くてたまらない患者さんがフォローアップでこられていました。歩くのも一苦労の様子で、見た感じと訴えを聞くとL3のヘルニアでしょう?とたかをくくる宮崎です。しかし結果は・・・絞扼性大腿皮神経障害! えーっ! その診断は、前回理学所見や画像をみた上で、外側大腿皮神経に超音波ガイド下にて診断的ブロック注射をして確認し診断を付けたそうです。確かに体幹の動きでの再現性が乏しい印象でした・・・甘い自分に自己嫌悪です。今回はその患者さんは痛みが増悪してきたので相談に来たそうです。先生は麻酔科を紹介して次の方法を探ります、薬物治療や注射でうまくいかないときは、ラジオ波焼灼術を行って神経への信号を完全ブロック(破壊)するそうです。ひえ~と思いますが、何が大事かということと、患者さんが何を望むか、そこをしっかり検討し患者さんが選択して決めることが大事です。その辺をしっかり説明して患者さんに選択してもらってます(多分)。患者さんのなぜ、どうしてにしっかり答えることは難しいですね・・・
こんなサプライズの毎日ですが、この診断学から得られた情報を理学療法でどのように生かしていくか、これを考えることが来月のテーマです。また少しでも見識を深められるよう頑張ります!
余談ですが・・・現在、ワールドシリーズでもりあがっているNYです。27日よりワールドシリーズが始まってますが、試合の日は、どのパブもいっぱい!さすがににわかMetsファンの私は、その中に入れません・・・セスペデスしか知らないっ!、とのことでBeer片手に自宅でTV観戦です!
1戦目サヨナラ負け、2戦目完敗・・・ ソフトバンクホークスのようにはいきませんね・・・この話題は、今週患者さんにはふらないようにしようと心に決めた宮崎でした。Go!Mets!
↓わかりにくいですが、生中継中のお店の中はMetsファンであふれてます・・・いいな~ 撮影時周りの方にじろじろみられたので遠慮してこの感じです・・・すいません・・・汗