18-19日目です
今週は、Dr. Feinbergがハワイに出張とのことで、宮崎は、Dr. Kirschnerの元で修行です。
さて、HSSでは患者さんが多いため、フェローのDr.とDr. Kirschnerは分担して診察しています。しかし必ずフェローの先生の診察後mini-discussionしてからDr. Kirschnerを患者さんに最後お話しして終わるという形をとっています。
せっかくなのでフェローの先生の見学をしながらDr. Kirschnerの診察を見学しています。自分ながら原因はここかな~なんて見てるだけですが考えてみてますのでなかなか楽しいです。Dr. Kirschnerの素晴らしいと感じる点は、かなり丁寧に問診をすることです。症状を聞いて、これ!と決めつけてその推論を決定つける評価をするのではなく、病歴や痛みの部位、触診しながら痛みの程度や感じ方を聞きながらテストを追加したりしているようです。
特に注意しているように見えるのは、腰痛と一緒に訴える股関節周囲の痛みです。骨盤周囲の筋肉の触診、片脚立位、SLR、股関節屈曲、Faberテスト、Fadireテスト、Oberテスト、丁寧に行います。椎間関節か、仙腸関節か、股関節変性か、筋原性か、大転子部滑液包炎か、などを考慮しながら行っていました。
仙腸関節や腰椎椎間関節由来の股関節周囲の痛みと、股関節周囲の痛みはなかなか臨床上区別が難しいです。しっかり勉強して帰ります!
19日目の午後からは、ブロック注射の見学でした。Interlaminar SpaceとTrans-foramenからの注射を見学です。椎間孔から脊柱管内のepidro-spaceに注射針を打つのはもはや神業です。放射線技師さんとの息を合わせた共同作業です。HSSの放射線技師さんは絶対、目からX線が出てます。それぐらいピタッと角度を合わせてきて、針はもう少しだね、とか言ってます。すごい!
また先々週に椎間関節由来の疼痛でブロック注射を受けに来られた方も痛みが結局改善せず、後枝内側枝の焼灼術を行うということで見学しました。実施後疼痛は軽くなったみたいでしたが、Dr. Kirschnerによると、5年後くらいたつとまた神経が再生して疼痛がでてくるそうです。現在のところ、椎間関節由来の疼痛は、これが限界のようで、次の治療が望まれているのが現状のようでした。もちろん、痛みがつよく、椎体間で不安定性があれば手術ということになるということもおっしゃていました。
椎間関節由来の疼痛をもう一度しっかりと見直す必要か感じた1週間でした!