最終日
ついにこの日がやってきました…最終日です…涙
この日はDr.Feinbergの見学です。
高校の時に野球で尺骨神経麻痺となったのち肘関節の手術を受けた患者さんのフォローアップ、交通事故1ヵ月で疼痛の強い患者さんの神経状態の確認の評価、2年前から続く多重減少と筋力低下、顔面の神経症状のある患者さんの評価、交通事故での上腕骨骨折と肩関節脱臼後の神経障害後のフォローアップ、等目白押しでした。
野球肘の患者さんは神経の回復が得られており、実際の野球復帰への具体的な話が進められていました。大学進学等にかかわることもあり、ご両親も真剣でした。交通事故1か月のかたは腕神経叢どころか神経根の障害もあり今後の回復に不安が残ります。2年前からの体重減少ししびれのある患者さんは、不思議なことに神経の障害はなく、筋疾患が疑われました。自己免疫疾患や糖尿病、ステロイド性による障害が疑われていました。この患者さんでは病歴がよく聞き取れず詳細は不明でしたが、患者さんの不安も解消されたようでよかったです。上腕骨骨折と肩関節脱臼の患者さんは87歳とご高齢ですが熱心にリハビリを続けていたそうで、動かなかった手指の動きがでてきておりまた神経の回復の所見もみられ先生も驚いておりました。手術と継続的なリハビリの重要性を感じました。
Dr.Feinbergの見学を通して感じたことは、その評価を確認することを徹底すること、また疾患の知識をしっかりもっていること、これが大変豊富であることを感じました。特に自分の考えとは異なる結果が出たときは、何度も時間をかけて確認されておりました。何年経っても意欲を失わずお仕事されているお姿は、素晴らしい臨床家です。ここで習いました上肢の電気生理学的診断における知識を活かして、末梢神経症状患者さんのリハビリの質を上げていけるように頑張りたいと思います。
最終日ということもあり、多くのスタッフから声をかけて頂きました。お世辞とはわかっていますが、また帰って来いよ!、と言われるとうれしく感じます。ここで学んだことを病院で活かし地元の患者さんへ貢献したいと思います。研修はこれで終了ですが、ここからが新しいスタートだと思い、帰国の途につきたいと思います。
ここまで来るまでに多くの方のご厚意を頂きました。また私のために多くのスタッフ、患者さんに迷惑をおかけしました。この場をお借りしまして改めてお礼とお詫びを申し上げます。
帰国後、しっかり恩をお返しできるよう頑張ります!HSSの皆さん、本当にありがとうございました!
↓今回快くHOSTになってくださったDr.Feinbergです。熱烈なYankeesファンです!ジョークがお好きな先生でした。お部屋とその周囲には、Best Doctorの表彰の額縁が所狭しとありました。