Performance & Conditioning Laboratory

『野球で夢を追いかけている霧島地区の小・中学生へ』 -野球肘ZEROプロジェクト- 野球検診編

12月26日に野球検診が開催されました。
霧島地区の小・中学生の110名の参加、専門医による肘のエコー検査、理学療法士による身体機能評価、障害予防トレーニング指導を行いました。
今回の野球検診の目的は、野球選手の中には肘や肩に障害を抱える選手が多くいます。その多くは、小さいころから積み重なったものが原因で障害が起こることが分かっており、小学生や中学生の中には自覚症状がなく、障害が進んでいることもあり、それは選手生命を脅かすことも少なくありません。そういった選手を一人でも救いたいと啓蒙活動の一環として今回のイベントを企画しました。
鹿児島大学整形外科学教授の谷口 昇先生による『成長期野球選手の障害と治療について』、鹿児島大学整形外科学助教の海江田 英泰先生による『少年野球選手のメディカルチェックの必要性』について講演していただきました。参加者の選手をはじめ、保護者・指導者の方々もとても真剣な眼差しが印象的でした。
検診においては、色々な角度から選手の状態を確認することが出来ました。肘のエコー検査や身体機能検査といった医学的な観点より選手を見ることが出来ました。今回様々な検査を初めて行う参加者も多く、今の状態をしっかりと確認しました。トレーニング指導では、野球肘に対してのトレーニングを行いました。しっかりと行って障害予防に努めていただきたいと思っています。
今回の検診において、参加者の選手を始め、保護者・指導者に方々も野球肘障害に対しての意識が変わってくれることを期待しています。選手自身・保護者や指導者の方々も障害への理解が進み、無理なく、楽しんで野球をプレーできること、そして、野球を行う中で野球障害が『ZERO』になるように願っています。また、今回の選手たちの中で鹿児島、日本や世界で活躍する選手が輩出されるようにがんばってもらいたいです。

最後に野球検診に参加して頂いた選手、保護者・指導者の方々、鹿児島大学先生方・鹿児島大学の理学療法学科の学生、都城リハビリテーション学院の理学療法学科の学生の皆様に感謝致します。
ありがとうございました。
理学療法士   善福 大輔