Performance & Conditioning Laboratory

祝 全国選抜!!

やりました!

全国選抜堂々3位!!

日頃よりトレーナー活動を行っている鹿屋工業高校ボート部が、全国選抜ボート選手権にて銅メダルを獲得いたしました。

鹿児島県での順位決定は、6年前の7位が近年最高でありこれも10数年破られなかった快挙でした。

今回の3位決定は、長い歴史を見ても好成績の一つとなりました。

スポーツの世界は、結果にこだわる一方で結果を出すのが非常に困難を極めます。それは多くの力の結集だからです。

選手が頑張りたくても環境が整っていなかったり、指導者が頑張っても選手が答えれなかったり、トレーナーもその一途でありました。

私たちトレーナーは、結果ではなく、過程を大事に積み上げていこう!と話してきました。

日々関わる中で先を見据え、今何をすべきか?何が必要か?この状況を越えれば何が見えてくるのか?

定期的なフィジカルチェックとこれまでの経験を基に障害の予防を行いながら、競技力の向上を念頭に提案と実行を行ってきました。

結果的に3位という快挙を成し遂げたことは、本当に素晴らしいい結果だと只々選手たちに感謝の気持ちでいっぱいです。

実は、その選手の一人に両側半月板損傷を患い、怪我に苦しみながら戦う選手がいました。

彼は、中学時代に半月板を損傷し、野球が出来なくなりました。在学中に手術を行い、まともに歩けない状態で高校に入学してきました。

ある日監督から「すごいやつがいる。でも今はやりきれなく彷徨っている。何とか救ってやりたいんだけど、ボートをやれませんかね?」と言われました。

私は、「絶対やれますよ。」と言いました。ボートは、座って速さを競うスポーツだから。

今考えれば無責任だったかもしれませんが、何とか少年を救いたかった。自分に出来ることがあるならとことんやってやろうと思いました。

体を触り確信しました。この身体とこのみなぎる目があればきっとやれると。

そこから苦渋の日々を送り、前進と後退を繰り返していきました。

練習の休みを利用し通院する。片道2時間の距離は、ご両親にとってもたやすいことではなかったと思いますが、2年間通い続けてくれました。

この結果は、多くの方に感動と興奮と可能性をもたらしてくれました。

今回、当院にて表敬訪問して下さり、同時に祝勝会が執り行われました。

その際に頂いたコメントの一部を報告させていただきます。

霧島整形外科の皆様へ

私は、中学の時に野球をしていました。練習中に膝のケガをして手術をしました。

高校では、新しいことにチャレンジしたいと思いボート部に見学に行きましたが、ケガのこともありスポーツをすることを諦めようとしていました。

ですがボート部の顧問から背中を押されボートをすることになりました。

思うように運動が出来なかったので、顧問の紹介で霧島整形外科に行くことになりました。

診察では、再手術は難しいと言われ、リハビリでスポーツを出来るようにすることを勧められました。

リハビリでは、膝だけでなく全体を見てもらいスポーツが出来る体になっていきました。

今では、全国選抜大会という高校生の頂点を決める大会で3位という結果を出せるまでに成長することが出来ました。

今、ケガなどでスポーツが出来ない人も、ケガを自分を成長させるチャンスと捉え、諦めずにスポーツを続けていってほしいと思います。

鹿屋工業高校ボート部新3年 T・T

彼は、今鹿児島選抜の2次選考に残り、来る福山国体に向け日々練習に励んでいます。

今私は、彼が楽しそうに元気に漕ぐ姿を見ることが、本当に楽しみです。

私どもを信じて毎週遠方よりお越しいただいたご家族様、そして私どもの活動に賛同し、支援して頂いている方々にこの場をお借りして感謝の気持ちを述べさせていただきます。

有難うございました。(橘木)